癒え無い傷
癒え無い傷
理想の彼女は若くて美しく健康的な人がベストである。自分に自信が無ければその理想から離れた女性でもとりあえず我慢して付き合い、自分が社会的にその女性から受け入れられれば当然ランクを下げて付き合っていたキープの女性は切り捨てる。
つまり苦楽を共にした女より男はトロフィーワイフを持てる事に幸せを感じるのである。私はとりあえず男の経済力を当てにせず生活出来る。だから男に嫌われたとしても生きていけなくは無い。
男女平等が叫ばれていてもまだまだ男性優位の社会に私達女はいて、高みに登りたい才女もチャンスが無ければ男性優位の海にのまれてしまい、最初は適当に持て囃され利用され挙げ句の果てには次の第三の女によってその姿は見えなくなる。
生きていくだけでもしんどい事なのに、いつ裏切られるかを心配し、また、過去の癒されない傷を理解せずお互いにナルシストの様に自分の幸せを優先する関係は必ず破綻する。
愛する人の為に犠牲になって尽くしたとしても、男は最終的には性的な衝動を刺激する若い果実や匂い立つ綺麗な花に心奪われ、枯れた花には何ら興味がなく金銭的なもののみの利益を頭で計算して枯れた花を最後は踏みつけ粉々にするのである。
女はそれを我慢する必要は無く、力強く最低最悪の低次元の輩を肥やしに人生最後まで生きて行くだけの強さがある生き物である。養母や母の強さが今この年になって分かった。それを経験出来た事は私がこれから生きていく宝物になると確信している。